2017年9月11日月曜日

第89回 大阪透析研究会で発表をしました。




大阪透析研究会

                                   平成29年9月10日

今年、2回目の大阪透析研究会が大阪国際会議場にて行われました。


北川クリニックでは、業務上で患者さんに喜んでいただいていることを、他の透析施設のスタッフの方々に知っていただければと毎回発表しています。


今回は、一部の透析患者の悩みで薬を内服しても、なかなか症状が改善しないと言われているレストレスレッグス症候群と呼ばれている病気について照準を当ててみました。


レストレスレッグス症候群(RLS)とは、ムズムズ脚症候群、下肢静止不能症候群とも呼ばれています。


本症は脚を中心に「ムズムズ」「ジリジリ」すると表現される不快な感覚が起こるため、脚を動かしたいという強い欲求が生じる慢性の疾患です。


この疾患は、夕方から夜間にかけて症状が強まるため、しばしば不眠の原因となり、仕事や生活に支障をきたすことがあります。


一般人口におけるレストレスレッグス症候群(RLS)の有病率は,2~5%と報告されているのに対し,透析患者におけるRLSの出現頻度は4.8~32.2%と,明らかに高い有病率の報告がなされています。


プラミペキソール塩酸塩水和物が2010年1月特発性RLS治療薬として初めて認可され、その投与により,RLSの症状改善が認められ、プラミペキソールは血液透析患者におけるRLS治療に有用であることが示唆されました。


しかし、プラミペキソールを内服するも依然として下肢のイライラ感を訴える患者がいます。


その患者に対し透析中だけでも下肢イライラ感の軽減を目的として、透析中にRLS症状を訴える患者に低周波治療器を使用したところ、5名中全員がRLS症状の軽減に効果があったので今回の発表になりました。


発表者は、今回が初めての発表となる看護師の辻本さんです。


発表前はかなり緊張していましたが、演台に立った瞬間から堂々と10分間の発表をしました。


有意義な発表が出来てたいへん喜んでいます。


みなさん、お疲れ様でした。



                      北川クリニック  看護師長
                                坂東 秀夫





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